春をいただく

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すっかり春先の恒例行事になっているつくし採りに行ってきました。

つくし

私がまだ小さかったころ、母が、お花見団子と、段ボールを持って、
堤防につくし採りにつれて行ってくれました。
つくしを採って、お団子食べて、段ボールをそりに見立てて土手を滑る。
とっても楽しかった思い出、鮮明に記憶に残っています。

そんな思い出を自分の子どもたちにも残したいと、春になるのを待ちわびて
一緒につくし採りに出かけます。
長男が保育園の遠足で発見した、ひみつ基地です。

2人の息子たちは、慣れた手つきで次々と採っていきます。
去年は先っぽだけをむしり取っていた長女でしたが、お兄ちゃんたちをまねて、
今年は慎重に根元からそっと摘んでいました。

まだ少し時期が早かったようで、全体的に小ぶりでしたが、

「小さいのは、来年のために残しておこう!」

「そうだね、かわいそうだし、全部採ったら、なくなっちゃうもんね。」

そんな息子たちの会話が聞こえて、ほっこりしました。
私がむきになって採らなくても、あっという間に袋につくしがいっぱい
入っていました。子どもたち、たくましくなったなぁ。

思い出を噛みしめつつ、子供の成長を感じながら、今年もきんぴらにして
美味しくいただきました。
子どもたちにとっては、”大人の味”のようですが、ちょっとしたこの苦みのある
春のご馳走は、私にとって、幸せな記憶を運んできてくれます。

春の匂い、感触、景色、風のおと、味・・・

子どもたちと共有できること、幸せだなぁって思います。

はかま取りは、やっぱり面倒くさいけど、もう1回、この時間を味わいたいなぁ。

つくし

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