人口蛹室と羽化

 3シーズン目に入ったカブトムシの飼育・・・今年こそは自然に還してあげると、子どもたちと約束をしているのですが、順番に成虫になりつつあります。

春先に確認できた幼虫は全部で11匹。今まで使っていたケースでは狭すぎるので、4匹を残し、残りはプラスティックのコップに個室を作りました。

 何匹かは、幼虫から蛹へ変化する過程を観察することもできましたが、その他の幼虫は、地上に出てきたり、乾燥していたためか、うまく蛹室がつくれずにいる様子だったので、週末に人口蛹室を作って蛹を移動させるべく、そ~っと掘り出してみました。

 残念ながら、そのうち4匹(メス3匹とオス1匹)はすでに死んでしまっていました。そして、1匹は羽化不全で、羽がめくれ上がった状態になっていました。とても弱っているので、長く生きられないかもしれません。子どもたちは、死んでしまった幼虫や蛹たちを丁寧に扱い、土に戻してあげました。

 人口蛹室は、トイレットペーパーの芯を半分に切って、濡れたキッチンペーパーを敷いた飼育ケースに詰めて固定しました。その中に、1匹づつ、計5匹を入れて様子を見ています。

人口蛹室

 今日、見てみると1匹が羽化していました。成虫になってからも、10日ほどはほとんど動かずにじっとしています。タイミングをみて大きなケースに移そうと思います。

羽化

  そして、まだ土の中に潜っていますが、1番最初に羽化していたのは小柄なメスでした。

 暑い夏の訪れとともに、カブトムシの季節がやってきます。成虫として生きるのは1~2ヶ月です。とっても短い命ですが、その生き様から学ぶことも多いです。何はともあれ、少し観察したら、山に放してあげようと思います。